伝わる広告術
「なんかダサイ」から抜け出す
チラシやポスターを作ってみたものの、「なんだかダサい」「イマイチ垢抜けない」と感じたことはありませんか?
もしかしたら見た目のバランスや配色、文字の扱いに原因があるかもしれません。
デザインの印象ひとつで、広告は「読みたくなるもの」にも「スルーされるもの」にもなってしまいます。
今回は、読みたくなる見た目を作るポイントをご紹介いたします。
情報を詰め込みすぎず、余白を持たせましょう
チラシを作るとき、「せっかくだから、できるだけ多くの情報を載せたい」と考えて、文字や写真を詰め込みがちになってしまうことはないでしょうか。
実は、それが逆効果になってしまうことが多いのです。
情報がぎっしり詰まったチラシは、受け取った人に「なんか疲れる」「読むのが面倒くさい」という印象を与えてしまいます。
読む前から“情報過多”に圧倒されて、肝心の内容を見てもらえない可能性もあります。
そこで意識したいのが、余白の使い方です。
余白とは、ただの“空いているスペース”ではなく、伝えたい内容を引き立てるための大切な要素です。
見せたい言葉や写真のまわりに適度な余白を設けることで、内容がスッと目に入りやすくなり、視線の流れを自然にコントロールすることができます。
余白がないと読みづらいですね。
フォントは最大3種類までに抑えましょう
使えるフォントの種類がたくさんあると、あれもこれもと無意識にたくさん使ってしまうことはないでしょうか。
残念ながらこれも読みにくさ、統一感のなさの原因となってしまいます。
基本は以下の3分類で充分と言われています。
【見出し】
インパクトのあるフォント(ゴシック体・明朝体など)
【本文】
読みやすさ重視のフォント(ゴシック体・丸ゴシック体)
【強調】
手書き風や装飾的なフォント(使いすぎ注意)やゴシック体
本文に明朝体を使うと読みづらくなってしまいがちです。
本文や小さい文字に明朝体を使うと、明朝体の特徴である細い横線が潰れて読みにくくなってしまいますので、使いどころの見極めが必要です。
また、文字サイズのメリハリも大切です。
見出しは本文より1.5〜2倍程度大きくすると、自然に優先順位が伝わります。
フォントは縦横比100%で使いましょう
文字を詰め込もうとしてフォントの縦横比を崩して詰め込んでしまうことはないでしょうか。
フォントの縦横比を崩すと読みにくくなってしまうだけでなく、そのフォント本来の美しいバランスが崩れてしまうので、デザインが野暮ったくなってしまいがちです。
文字をたくさん詰め込むのではなく、情報を整理して、優先順位の低い内容は割愛するなど、縦横比を崩さなくてすむようにしましょう。
せっかくの美しいフォントの縦横比を崩してしまうと台無しに。
色の使いすぎにご注意
「いろんな色を使ったほうが目立つ」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実はその逆で、色が多すぎると目がチカチカして、どこを見ればいいのか分からなくなってしまいます。
また、色が目立ちすぎると、伝えたい内容よりも「派手な見た目」ばかりが印象に残ってしまうこともあります。
だからこそ、使う色はできるだけ絞ることが大切です。
前回ご紹介した記事「見やすい配色」の中でも触れましたが、色選びの際におすすめしたいのが、「3つの役割」に分けて考える方法です。
- ベースカラー(背景や余白などに使う色)
- メインカラー(デザインの印象を決める色)
- アクセントカラー(強調したい部分に使う色)
この3色構成を意識するだけで、チラシ全体がグッと整理され、伝えたい内容が明確になります。
色数を減らすだけで統一感が出て読みやすくなりますね。
むやみに影を付けないようにしましょう
何か物足りなく感じて、ついドロップシャドー(影)を付けていることはないでしょうか。
一度立ち止まって、「この影、本当に必要かな?」と見直してみることも大切です。
ドロップシャドーは、うまく使えば立体感や視認性を高める効果も期待できますが、使い方を誤ると一気にデザインが野暮ったく見えてしまうことがあります。
特に「とにかく目立たせたい!」という思いが強すぎると、伝えたい情報よりも装飾の方が前に出てしまい、結果的にチラシ全体が安っぽい印象になってしまうことも…。
文字の大小や太さ、改行、簡単な装飾でかなり印象が変わります。
強調したい場合は、コントラストの強い配色にしたり、文字を太くするだけで効果的に伝わるケースも少なくありません。
影同様に縁取りも多用しすぎると野暮ったくなったり読みづらくなることがあります。デザイン全体とのバランスを見ながら、「この工夫は本当に伝わりやすさにつながっているかな?」と意識することが、洗練された仕上がりへの一歩になります。
影を付ける時は、影の主張が強くなりすぎない程度がちょうどいいですね。
“揃える”だけで読みやすくなります
デザインにおいて、情報を読みやすくするために大切なのが「揃える」ことです。
文字の大きさや色、フォントも大事ですが、実は「行頭を揃える」「画像や見出しを揃える」といった基本的な整列が、読みやすさや美しさを大きく左右します。
例えば、文章の頭がバラバラに配置されていると、視線が迷いやすくなり、読み進めるのにストレスがかかります。一方で、行頭や余白、文字ブロックの端をきちんと揃えるだけで、全体の印象は一気に整って見えるのです。
特別な装飾や技術がなくても、「揃える」ことを意識するだけで、チラシやポスターのクオリティは良くなります。
開始位置を揃えるだけでスッキリ読みやすくなりますね。
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